State of school

5月13日(月)~17日(金)

本年度から、すばしりこども園、須走小学校、須走中学校の1園2校で、小山町の設置規則に沿って学校運営協議会を設置しました。須走の子供たちは、すばしりこども園、須走小学校、須走中学校で学び、家庭・地域で育まれ成長します。学校と保護者・地域が同じ目標(須走で育つ子供像・須走の地域像)を共有し、よりよい学校づくり・地域づくりを目指すことが目的です。この日は第1回の協議会が開催され、意見の交流や授業参観・給食の試食などが行われました。

 1年生の教室をのぞくと、粘土を使った造形の活動をしていました。何人かの児童に「何を作っているの?」と聞くと、少し困ったような表情を浮かべながら、活動を続けています。作りたいものは決まっていて、そのゴールに向けて作業しているように思えるのですが…。一体何を作っているのだろうと思っていたら、それを察した担任の先生が、「何を作ったのかクイズにするのだから、分かるように作ってくださいね。」と私に聞こえるように話してくださいました。なるほど、それでは「○○〇作ってます!」とは言えませんね。何も知らずに、今日の授業を台無しにするところでした。作品を見た友人に自分の作品が伝わるか、という「相手」を意識して制作することがこの日のテーマでした。

2年生算数は、「二けたの筆算」の授業です。一の位で繰り上がった「10」をどうするのかが問題になっていたようでしたが、十の位に「1」と小さく書くことでおさまりました。その後は練習問題を行いました。考えている時、わかった時の子供の表情というのは大変美しいものです。

3・4組の教室に予定黒板(ホワイトボード)がありました。以前にもお伝えしましたが、特別の教育課程(時間割)を編成することができるので、ある時間の教科は一人一人異なる場合もあります。「できた」「わかった」の経験を積み重ねること、少人数の落ち着いた雰囲気の環境で個に応じた進度で学ぶことに主眼を置くため、作品など学びのゴールもいろいろです。

 3年生の算数です。「割り算の問題をつくる」ことが、この時間のテーマです。黒板にもあるように「わり算になるのはどんな時?」という問いを言葉で表現しようとすると実は難解です。岩波の国語辞典で「割り算」を引くと、「ある数が他の数の何倍に当たるかを見出す計算」と説明されています。それでは子供たちは納得しないので、生活のいろいろな場面から、「こういう時は割り算を使うのではないか」という具体例を探すことになります。その作業こそが、割り算の問題をつくる「鍵」となります。3年生にとって、チャレンジしがいのある授業だったはずです。